現場で働くことに傾倒していると、学会に参加する機会は余り得られないかもしれません。キャリアアップ志向の強い看護師の場合には、将来のために足を運ぶ機会を作る努力をするでしょう。そうでない人も、学会に行く習慣を作るのはやりがいを発見することに役立ちます。
現在行われている看護の最前線の情報に触れる機会が得られるのが学会に参加する意味であり、普段は触れることのできない現場の状況を知って目を見開くことになるかもしれません。今まで当然のように行ってきたことが、実は患者にとってあまり良くないことだったという驚愕の事実を知る場合もあります。他の現場で行われている看護の有様に触れてみると、もっと工夫をして働くことができるのではないかと考えられるようになるでしょう。
一方、学会に参加すると文献から情報を得るのとは異なり、実際に人との交流を行えるのが特徴です。他の現場で最前線で働いている同業の人と懇親会などを通して、ゆっくりと話す時間を取ることもできます。普段は会わない同業の人との交流を経て、患者に対する看護の姿勢の違いに気付かされることも珍しくありません。別の見方で患者を見ることができれば、もっと仕事が楽しくなるとわかる場合もあります。
交流を通して知ることは多様であり、看護師としてのやりがいを見出すきっかけになることが多いのが実情です。時々であっても足を運ぶようにすると、看護師としてやりがいを持って働くことができるようになります。