高齢化社会の進行は、看護師にとってのやりがいになっていることは間違いありませんが、同時に課題も浮き彫りにしています。全国各地で病院やクリニック、診療所などの医療機関のオープン情報が聞かれますが、その一方で看護師の確保ができないという悲鳴があがっているのです。
看護師となって現場に配属されても、そのハードな仕事についていくことができずに退職を余儀なくされるというケースが多くみられます。時代の変化とともに、多くの知識やスキル、ノウハウを求められるようになった看護師という職務を全うするのが難しくなったという声が多く寄せられているのです。
この問題を解決するには、医療機関がしっかりとした研修や勉強会などを行うことが重要といえるでしょう。看護師のスキルアップやレベルアップを看護師自身に一任するのではなく、職場全体で取り組むことが必要となってきているのです。
医療機関では、医師や看護師、薬剤師はもとより、事務のエキスパートや栄養士などの多くの職種が勤務しています。時には、講習会やセミナーを開くことによって、情報の共有を図ることも必要といえるでしょう。なかなか全員が揃うことが無理であれば、責任あるポジションの人が集まるだけでも良いのです。その後、配下の職員へ噛み砕いて説明することで、情報の共有や意思疎通をすることができます。これは、やりがいやモチベーションを維持することにもつながることでしょう。